2016年01月02日

S&T M1903 分解、小改修

S&T M1903を分解して内部を確認します。

S&T M1903 分解、小改修

着剣ラグのネジを外し、スリングスイベルとともに前方にずらし、ハンドガードを取り外します。

S&T M1903 分解、小改修

側面前方の-ネジ左右1本、下側の-ネジ1本外してトリガーガードを外します。
側面後方のネジは飾りネジです。

S&T M1903 分解、小改修

これでストックから本体を外せます。

S&T M1903 分解、小改修

芋ネジ2つ外し、レシーバーとバレルを分離します。

S&T M1903 分解、小改修

ボルトリリースレバー、トリガーブロックを取り外し、シリンダーを抜き出します。

S&T M1903 分解、小改修

手持ちのL96シリンダーと比較。(下がL96)
シリンダー外径が22mmと同じでVSRより細い。
切り欠きはL96より後ろでシリンダー容量は大きい。VSRと同じか?
シリンダーヘッドはノズルの長さは短い、ネジピッチは細かく互換性なし。
ピストンは径が同じで全長が長い。長さはVSRと同じか?

S&T M1903 分解、小改修

コッキングハンドル付近を分解。
シリンダー後部はL96と全く異なります。

S&T M1903 分解、小改修

ピストンにはピストンカップが付いていましたが、
グリスを塗ると初速が落ちます。
ただ写真のようにOリングを取り付けることもできるようです。

S&T M1903 分解、小改修

これで組みなおしても初速は出ます。
今回はこれで行ってみます。

S&T M1903 分解、小改修

シリンダーヘッドにOリングを接着しておきました。

次はチャンバー付近を見てみます。

S&T M1903 分解、小改修

レンチを使ってアウターバレルを分割できます。

S&T M1903 分解、小改修

チャンバーブロックを外します。
このパーツには弾ポロを防ぐためのストッパーが付いています。
そのためマガジンを外しても弾が2発残ります。

S&T M1903 分解、小改修

ホップアジャスターを外しチャンバーを後ろに押し出します。

S&T M1903 分解、小改修

ホップはアジャスターが直接押す方式です。

S&T M1903 分解、小改修

チャンバーは4つのネジを外して分割します、

S&T M1903 分解、小改修

分割するとこんな感じです。
VSRに似ていますが、全く互換性はありません。

S&T M1903 分解、小改修

インナーバレルは電動ガンと同じで、VSRのものと異なります。

S&T M1903 分解、小改修

ホップパッキンも異なり、外の突起が無く、
外径は同じですが、入り口側の内径が小さくなっています。

S&T M1903 分解、小改修

ゴムの肉厚も違います。

S&T M1903 分解、小改修

インナーバレルに取り付けたときの位置も異なります。
このままでは取り付けができず、磨耗したときに困ります。

S&T M1903 分解、小改修

と言うことで入り口側を切り詰めて無理やり合わせます。
外の突起はそのまま使えます。

S&T M1903 分解、小改修

ホップパッキンの内径が大きくなった分はシリンダーヘッドのノズルの外径を太くします。
この熱収縮チューブを使います。

S&T M1903 分解、小改修

長さを合わせて、ライターであぶって収縮させたあと接着剤で固定します。
S&T M1903 分解、小改修

ホップアジャスターが貧弱で押さえ切れていないようなので、 針金とプラリペアで補強しました。
S&T M1903 分解、小改修

インナーバレルにシールテープを巻き、ガタ取りします。

S&T M1903 分解、小改修

初速が少し落ちたのでPDIのVSR細径スプリングを入れました。

S&T M1903 分解、小改修

初速はこんな感じです。

S&T M1903 分解、小改修

給弾不良が見られたのでマガジンを少し加工します。

S&T M1903 分解、小改修

ストッパーを削りました。
削りすぎてもプラリペアで補修可能です。

内部の補修はこんな感じです。
次は外装です。
S&T M1903 分解、小改修

ストックのお色直しをします。
紙やすりで表面をならします。

S&T M1903 分解、小改修

ワトコオイルのマホガニーを使います。

S&T M1903 分解、小改修

満遍なく塗りこんで、30分後にふき取り、1日乾燥させます。

S&T M1903 分解、小改修

仕上がりはこんな感じ。

S&T M1903 分解、小改修

スコープを取り付けます。
まずリアサイトを取り外し、マウントベースを取り付けます。

S&T M1903 分解、小改修

今回取り付けるのは密林に1000円で売ってあった、
外径が19mm、15mmマウントという謎スコープ。
普通なら使えないゴミですが、古い銃にはこの細さが合うかなと思って使ってみようと思います。

S&T M1903 分解、小改修

マウントが合うようにベースを削りました。

S&T M1903 分解、小改修

本体には元から開いているネジ穴で取り付けます。
削った箇所はつや消し黒の塗料でタッチアップします。

S&T M1903 分解、小改修

取り付けるとこんな感じ。

S&T M1903 分解、小改修

スコープを覗くとこんな感じ。

あとは実戦を待つのみです。



同じカテゴリー(エアガン)の記事画像
クエーサ ジェルブラスターのエアガン化(改造編その1)
クエーサ ジェルブラスターのエアガン化(検証編)
M14カービンカスタム
側面吸気ピストンヘッドの自作
ARES SOC SLR 分解
ARES SOC SLR(中古品)
同じカテゴリー(エアガン)の記事
 クエーサ ジェルブラスターのエアガン化(改造編その1) (2023-02-01 23:33)
 クエーサ ジェルブラスターのエアガン化(検証編) (2022-12-30 22:33)
 M14カービンカスタム (2022-06-26 20:51)
 側面吸気ピストンヘッドの自作 (2022-06-22 00:10)
 ARES SOC SLR 分解 (2019-06-14 23:54)
 ARES SOC SLR(中古品) (2019-06-11 22:26)
この記事へのコメント
本年度も、宜しくお願い致します
Posted by aqua at 2016年01月03日 22:16
ヤバい。俺の三八式より融通が効いてる!本年も宜しくお願い致します。
Posted by 軍曹 at 2016年01月06日 16:16
こんばんは、お忙しい中失礼します。

マガジンのストッパーですが、どのように削りましたか?
教えてください。

また、実践ではどうでしたでしょうか?
感想を教えていただけると助かります。

よろしくお願いします。
Posted by エイ at 2016年05月19日 22:51
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。