2019年02月11日

M1918の修理その2

前回のM1918の修理のつづき。
出来たロウ原型から石膏型を作ります。

M1918の修理その2
使うのはアマゾンで売っていたノリタケ 鋳造用石膏 (G-2)。
これに水を加えて攪拌し、型に流し込みます。
水の量は、石膏の量(g)×混水量(%)で、この石膏の混水量は46~50%なので
1kgに対して水を460~500ml入れます。

M1918の修理その2
M1918の修理その2
水を加えた石膏にロウ原型を沈めます。
ロウが石膏より比重が軽いので浮いてこなくなるまで上から押さえておきます。
1日ほど置いて固まったら枠を外し、湯口を広げます。

M1918の修理その2
M1918の修理その2
鋳造をする前に石膏を250℃で乾燥させる必要があるので、コンベクションオーブンを用意しました。

M1918の修理その2
オーブンを予熱してから、温度を250℃に設定し、完全に乾燥するまで加熱します。
このときロウ原型も揮発して無くなります。
注意 とても臭いがきついので十分に換気してください。

M1918の修理その2
M1918の修理その2
いよいよ鋳造を行います。
アマゾンで買ってきた亜鉛合金に、ルツボとして100均に売ってあったステンレスのカップを使います。

M1918の修理その2
M1918の修理その2
七輪に木炭を入れて火を起こします。

M1918の修理その2
M1918の修理その2
亜鉛合金を入れたカップを火に掛けて中が溶けるまで加熱します。
この亜鉛合金の融点は500℃程度なので割りと簡単に溶けました。

M1918の修理その2
M1918の修理その2
溶けた亜鉛合金を石膏型に流し込み、冷えてから型を破壊して取り出します。

M1918の修理その2
余分な部分を削って元のパーツと見比べてみました。
表面が粗いですがちゃんと出来ているようです。

M1918の修理その2
M1918の修理その2
重量は元のパーツが109g、作ったものが105g。

M1918の修理その2
本体に取り付けられるようにタップを立てます。
タップはM3×0.5ピッチのものです。

M1918の修理その2
M1918の修理その2
肉盛りした部分が邪魔してアウターバレルが奥まで入らなかったので
アウターバレル側を削りました。

M1918の修理その2
M1918の修理その2
アウターバレルを取り付けるためのタップを立てて完成。
何とか元通りにできました。



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Posted by 名無しのナナシ at 20:14│Comments(1)エアガンエアガン整備
この記事へのコメント
記事拝見しました。

地味に凄いですね!(失礼)
感動致しました。

記事にして下さって有難うございます。
今後も色々参考にしたいです☆

PS:BAR、私も大好きです^^
Posted by 通りすがり at 2019年02月13日 01:08
 
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